自主性

慶応高校の野球部の優勝に関して、自主性ということがTVで論じられていた。自分たちで考えながらやることで、いろいろな工夫もできるし、意欲も出る。人にやらされている感を持つよりもよっぽどやる気をもってやれるだろう。ただ、その場合自分が何もしなければそれまでという危険性もある。やはり指導者が適切に助言することが必要だ。自分あるいは自分たちだけのやり方だけでは限界がある。礼節や社会のルールを教える必要がある場合もあるだろう。指導者がどこまで助言し、モチベーションをもたすかは難しいところで、それが指導者の力量によるところとなるだろう。目標がはっきりしていて、方向性や戦術にみなが納得している場合にはかなり厳しいことをいってもみんなついてくるのだろうと思う。例えばバスケットのトムホーバス監督はそういう点で、厳しくてもモチベーションを上げる方法にたけているようだ。元ヤクルトの古田氏は、小さい時から自主性を重んじた練習をしていれば、自分から考えるようになりやすいし、指導者のいう通りの練習ばかりしているとすぐに指導を仰ぎやすくなるのではないかといっていた。もちろん個人の性格や資質も大きいとは思うが、確かにそういった面はあるだろう。

話は少し変わるが、どこかの小学校で夏休みの宿題をなくしたと、ニュースになっていたが、自分は休みの宿題なんていらないと思う。一人一人が勉強にしろ、遊びにしろ、研究にしろ好きなことに時間を費やせる良い期間である。それこそ生徒の自主性に任せればよいと思う。勉強の足りていない児童は、その期間にある程度教師や親がサポートすればよいと思う。