失敗の本質

以前に読んだ本でまだ深く読み込んだとはいえないが、元日銀幹部の言葉で思い出した。

上層部と現場の意思の疎通がない。誰も責任を取ろうとしない。情報不足(調査不足、諜報力不足)。自分の力を過信。戦力の逐次投入=計画性の欠如、合理的議論なし、部下の意見を聞かず。合理性よりも人間関係と組織内の融和を重んじる。グランドデザインの欠如。フィードバックと修正の欠如。そんなことがとりあえず読み取れた。

 

そこで先日の日銀元理事の話「(黒田総裁の)異次元緩和に効果なし。最初からわかっていても全力でやるしかなかった」との言葉は衝撃である。

 

なぜだれも止めないのか?途中で引き返そうと思わないのか?

橘玲の「バカの壁」も思い浮かぶ。自分たちの力を過信しているのか。

軍人もそうだが、世の中にどういう影響が及ぶか想像力が欠如していることもあると思う。