お金のむこうに人がいる 前半

経済学オンチの自分にも少しは経済のことが理解できるような本であった。今までの視点を変えてくれる本だ。まだ十分理解しているとはいえないが、経済のことが多少は理解できるようになった、と思われる。Amazonでもやっぱり評判が良い。

専門家が専門用語を使うのは相手をごまかそうとするとき、というのは当てはまることが多い。

一言でいえば、経済を「お金」の視点からみるのでなく、「働く人」の視点からみるべきということかと思う。
「働く人」の存在を無視して、お金だけを見ていると経済が分からなくなる。働く人がいなくなれば、お金は力を失う。

お金を増やすだけでは価値は増えず、労働を増やすことや価値ある生産をすることが大事。(お金を増やすだけではハイパーインフレを生み、価値が下がるだけだろう)
社会全体にとって重要なのはお金を増やすことではなく、お金を流すこと、さらに重要なのは労働がモノに変換されること。

これを読めばMMT(現代貨幣理論)が誤りであるということが素人でも理解できる。

次回は、MMTのことを含めて対外貿易と日本経済のことを自分なりに考えてみようと思う。