中山道

最近というか、コロナ前から中山道を歩く旅が外国人に注目を浴びているらしい。馬籠宿(マゴメ)宿(岐阜)と妻籠(ツマゴ)宿(長野)との間を歩く旅が最もポピュラーらしいが、外国人の割合は6割を超え、今年はコロナ前をしのぐ勢いらしい。海外ではSamurai Trailとも呼ばれているそうだ。確かに古い異国の文化に触れながら、異国の草木花や山中の景色を含む自然を感じながら歩く旅は魅力的かもしれない。自分だって、三蔵法師がたどった道や、ギリシャやローマの兵士が通った道、などと聞けば、何となく興味をそそられる。今や田舎を含めいろんな所で外国人観光客の姿を見る時代であり、彼らを通じて日本を再発見しているといった感じだ。日常と異なる空気を感じることは刺激となり、普段の自分の居場所に関して再考する機会となる。どこにいても旅をしているように感じられるような達人であれば別だが、凡人はたまにでもいいから普段とはできるだけ異なる環境に身を置き、新しい空気を吸うことが頭の切り替えに有効だ。

それにしても海外の人たちの休暇は長い。休暇を取れる人が日本に来ているとも考えられるが、日本人はまだまだ長期休暇を取りにくい環境にあるといえよう。個人的には、普段は週休3日なんかしなくてもよいから(それもなかなかならないと思うが)、1か月といわずも1-2週間でもよいので、1年の間に気軽にリフレッシュできる休暇がとれる雰囲気を望みたい。