日本人が品格を失い続ける2つの根本理由 "グローバリズムと活字離れ"の弊害

藤原正彦 プレジデントオンラインより

この人の国粋主義な所には賛同できない面もあるが、一本筋が通っており、賛成できる面も多い。

アメリカ型の資本主義による影響と活字文化の衰退が危惧されるという意見には賛成。グローバリズムという言葉の解釈は人によって異なると思うので、この単語だけが一人歩きするのは危険だと思うが、金融ビッグバンや郵政民営化、商法改正、大規模小売店舗立地法の施行などに批判的なのは納得できる。

教養は「大局観」を持つための唯一の手段。ポール・ヴァレリー「詩作において大切なのはアイデアを出すことと、そのなかから一番いいものを選択すること」、より重要なのは「選択」。

AIにもてなしの心、お客を「ほっ」とさせる接遇を教えることは無理。たくさんの詩や俳句の中でどれが本当に素晴らしいかを判断して選択することはAIにはできない。なぜなら深い情緒が必要だから。

最後に物をいうのは人間性と教養だということだ。